
軟骨移植について

インターネットの普及に伴い、軟骨移植についていろいろな誤解をしている方がいらっしゃいます。
軟骨は移植しても吸収される、だんだん変形してくる、シリコンと違って形がおかしくなるなどが、代表的な誤解です。
まず、吸収されるかどうかについてですが、例えば鼻先に軟骨移植をする場合、軟骨はどこかから血液による栄養を受けないと確かに吸収されます。ですから、手術では鼻先の皮膚に5日間ギプスを使って密着させ、その位置で固定させます。これで、まず大丈夫です。ただし、術後全く固定させなければ、吸収される可能性は高くなるでしょう。
また、長期間鼻先にプロテーゼが入っていて、かなり鼻先の皮膚が薄くなっているような場合は、皮膚からの血液循環が悪いので、移植した軟骨に充分な血液がいかず吸収される可能性が高くなります。そういう場合は、頭から筋膜を採取して、皮膚と軟骨の間にはさむようにしています。
こういう工夫をしていれば、軟骨が吸収される事はまずありません。
また、変形するかどうかについては、耳のどこから軟骨を採取してくるのか、それをどのように加工して入れるのかが重要です。
元々、曲がっている部分の軟骨を採取して、たいして加工もせずに移植すれば変形して当然です。
つまり、軟骨を入れれば良いというものではなく、どういう部分の軟骨を採取して、それをどういうふうに加工、デザインして移植するかが重要なのです。
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